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Thanks
2013.03.14 Thursday
グリーティングブックスは小さめの本ですがハードカバーで、背中を(今どき珍しく)クロス布で補強してあります。たいせつなものを入れる本にしたかったからです。
ページを開けると(例外はありますが)ほとんどは左ページに文章があり、右ページに写真や絵が印刷されています。左目で文を読み右目で画像を見て、頭の中にひとつの世界を結んでもらえればと思ってのことです。
自然の写真などは多くは横長で撮られています。縦長のページにレイアウトすると、サイズは小さくなります。それはそれでイメージが凝縮されて好きでしたが、一度でいいから写真ページをフルに使った本も作ってみたいとも考えていました。
そんなときに写真家の達川清さんと出会いました。
達川さんは縦長のパノラマで自然写真を撮っている人でした。
カメラで描いた山水画。色彩豊かな掛け軸絵。
達川さんの写真との出会いで生まれたのが『Thanks』です。
今回オンデマンドのニュー・グリーティングブックスに加わりました。
読んでみてください。
FaceBookのフライコミュニケーションズのサイトでも読めます。
あなたは美しい
2012.08.17 Friday
New Greeting Books には一年以上新しいラインナップが加わりませんでしたが、ようやく新顔が参加しました。『あなたは美しい』です。
地球上でもっとも美しい生き物と呼ばれることもある、イルカの写真で構成されています。(クジラ・イルカ類へのぼくの思いはサイドバーの<Whales>という項目をお読みください)
New Greeting Books のサイトは携帯電話でアクセスできなかったり、FLASHが見れない人にはサンプルが読めなかったりしましたが、つい最近Facebookの中にFLY Communicationsのサイトが作られ、さっそくそこで『あなたは美しい』をスライドで読めるようになっています。
楽しんでください。
新しいラインナップをどの本にするのか、選択は実はぼくがやったのではないのですが、今この時期に『あなたは美しい』がオンデマンド化されて出てきたことについては感慨無量です。そのことについては、次にまた書きます。
マザー・テレサの文 :-)
2012.02.20 Monday
10日ほど前、俳優の金田賢一さんからメールが入った。
なんでも知人から「マザー・テレサが書いたもの」として渡された文を朗読会で読んでいたのだけど、最近それが南風椎が書いた文であることを知り、驚いて連絡をくれたようだ。
丁寧なお詫びがあって、使用料などの問い合わせもあったけど、ぼくの文を朗読してくれているのはうれしい話なので気にせずに続けてください、と答えた。
その後朗読会の映像も見せてくれた。
文の一部を金田さんが変更しているがそのまま続けていいかどうかとも聞かれたが、まったく問題ありませんと返事した。
これまでたくさんの本を作ってきたけど、印刷製本された段階ではまだ本が完成したとは思えないということ。その本が誰かの心に届いて、それがきっかけになって何か別の新しい「いいもの」が生まれたという話を聞いたとき「完成した」と喜べるものなんです、みたいなこともメールに書いた。
金田さんとは「こんな時代だからこそ、何か楽しいことをやりましょう」というメールのやりとりが続いている。
その文が載った本というのは『夢をかたちにしてください』。
マザー・テレサが書いたものと勘違いされたというのが、あまりにも「うれしい誤解」だったので日記に書いておくことにしました :-)
ここで全ページ(15見開き)を読むことができます。
美智子皇后が選んだ本
2011.09.16 Friday
これから書くことはこれまで一度もどこにも書いていないし、公にはまったく話したこともありません。
『幸せになってください』(Be Happy) がグリーティング・ブックスに加わったのは、92年の11月でした。結婚する人にプレゼントする本として作りました。
出版して間もないころ、皇室の侍従長から連絡があり、
「美智子皇后が3冊お求めになりたい、とおっしゃっている」とのこと。
「でもくれぐれも内密に」とも頼まれました。
ぼくの記憶では本をお送りしてから、ほんの数週間だったと思います。
皇太子殿下と小和田雅子さんの婚約が電撃的に発表されました。
雅子さんブームが巻き起こり、彼女が使っているバッグや行きつけの店などがメディアで大々的に紹介されていましたが、ぼくたちは侍従長との約束を守って本のことは「内密に」してきましたし、宣伝に使うのも控えました。
先月『幸せになってください』がニュー・グリーティングブックスの一冊としてオンデマンド本になったのを機に(もう20年もたったことだし)このエピソードを紹介しました。
『幸せになってください』の文章を書いたのはぼくですが、写真は土居正治さん。
三好和義さんがまだ四国時代の写真の先生だった人で、三好さんの紹介でシリーズに参加してくれました。土居さんの夢に見ているような美しい花の写真で構成できたのは幸運でした。
『ワンダフル・バースデイ』
2011.08.30 Tuesday
地球は少し傾いたまま時速1670キロというスピードで回転し、365日かけて太陽の周りを回っている。という「地動説」をぼくもとりあえず信じて生きている。
太陽を一周したら誕生日を迎え、ひとつ年をとるという約束ごとが地球にはある。50周したら50才になるわけだ。
もしほかの星にいたら同じ期間でいくつになるのかというと。
水星 207才
金星 81才
地球 50才
火星 27才
木星 4才
土星 2才
天王星 8か月
海王星 3か月
何百才までも生きたいと思う人は、水星に引っ越すのがいいね。
いつまでも若くいたいという人は海王星がおすすめだ。
ぼくは今のところ地球が気に入ってるので、引っ越す予定はない :-)
どんな肌の色の人も、お金持ちでも貧乏人でも、みんな平等に365日に一日だけ誕生日がやってくる、という決まりごとも気に入っている。
ニュー・グリーティングブックスに『ワンダフル・バースデイ』など何冊かが新しいラインナップとして加わりました。「サンプルを読む」のページで適当な名前を打ち込んで、お読みください。15見開きの本です。
記念日の花
2010.10.06 Wednesday
ネット上でしか紹介できないような本を作って、そんな本ばかりを並べた本屋をネット上で始めてみたい、という長年の願いがかなったのは一年前だった。
ニュー・グリーティングブックスのサイトだ。
まだ9種類しか並んでいないけど、これからラインナップも増やしていきたい。
一周年のお祝いに、京彩さんからプリザーブド・フラワーが届いた。(実は preserved flower なるもののことを、ぼくは初めて知った)
京彩さん、いつも記念日を思い出させてくれてありがとうございます。
何かの記念日にはこうやって一瞬でも立ち止まって、過去を振り返ったり未来に思いをはせたりする時間をとるというのは、大事なことなんですよね。
『あなたがそばにいてくれてうれしい』
2010.04.03 Saturday
かなり前の話だ。
編集者の島本脩二さんが宮武外骨(1867-1955)の本を見せてくれた。
『絵葉書コレクション』という、明治、大正、昭和初期の絵葉書を収集分類した面白い本だった。その中に「三人」と題された分類があった。正確な記憶ではないが「餅つきをする三人」「水着姿の女性三人」「角兵衛獅子の三人」などの絵葉書があった気がする。
人間三人がただ写っているだけの絵葉書なのに、それを収集するとこんなにユーモラスなシリーズになるのか、と舌をまいた。
笑いながらもぼくはある「ひらめき」があった。
しばらくしてぼくは事務所のスタッフに、写真集めを頼んだ。
「花が二輪の写真」「雲が二個浮かんでいる写真」「虹が二本出ている写真」「水滴がふたつある写真」などなど。人間以外の自然界の「ふたつ写真」の収集を依頼した。
大変な作業だったようだ。写真家もフォト・エージェンシーも「ふたつ」などという分類はしていない。自然写真を片っ端から見るしかなかった。
長い時間がかかったが、それでも数百枚の「ふたつ写真」がぼくの手許に集まった。
その中から15点の写真を選び、文章を仕上げて、編集し、91年に『あなたがそばにいてくれてうれしい』(I'm Glad We're Together)という本が完成した。
本ができたらすぐに島本脩二さんに礼状を添えて献本した。『絵葉書コレクション』を見なければできなかった本かも知れないからね。「ひらめき」をくれた宮武外骨さんがもし生きていてこの本をめくっても、きっと喜んでくれたと思う。
『あなたがそばにいてくれてうれしい』の写真はニュー・グリーティングブックスのサイトで全ページ見ることができます。
「サンプルを見る」をクリックし、適当な名前を入力して、STARTさせてください。
『夢をかたちにしてください』
2010.03.21 Sunday
『夢をかたちにしてください』(96年1月)を出版した直後、当時エイベックスの会長だった依田巽さんの訪問を受けた。どこかでこの本を読んで、気に入ってくれたらしい。
依田さんはぼくの事務所に入ってくるなり、そこにあったヨーダの人形の前で立ち止まり、顔をのぞきこんだ。写真を撮っておけばよかった。ヨーダと依田さんはそっくりだった。
依田さんは滞米時代にルーカスフィルム・アートに友人がいたとかで、ヨーダのモデルとしても知られている人だった。
依田さんは『夢をかたちにしてください』で使った「雲の絵」を大小10数点、画家の萩原敏訓さんから購入してくれた。しばらくして別件でエイベックス社を訪ねたら「雲の絵」は受付から会長室までの廊下にズラリと展示されていた。
エイベックスはもう退社されたと聞いたけど、あの絵は今どこにあるのだろう。
『夢をかたちにしてください』はニュー・グリーティングブックスのサイトで全文を読むことができます。
依田さんはぼくの事務所に入ってくるなり、そこにあったヨーダの人形の前で立ち止まり、顔をのぞきこんだ。写真を撮っておけばよかった。ヨーダと依田さんはそっくりだった。
依田さんは滞米時代にルーカスフィルム・アートに友人がいたとかで、ヨーダのモデルとしても知られている人だった。
依田さんは『夢をかたちにしてください』で使った「雲の絵」を大小10数点、画家の萩原敏訓さんから購入してくれた。しばらくして別件でエイベックス社を訪ねたら「雲の絵」は受付から会長室までの廊下にズラリと展示されていた。
エイベックスはもう退社されたと聞いたけど、あの絵は今どこにあるのだろう。
『夢をかたちにしてください』はニュー・グリーティングブックスのサイトで全文を読むことができます。
クリスマス・メッセージ
2009.12.24 Thursday
天気予報によると、今日も明日も横浜は「晴れたり曇ったり」だとか。
ことしも「ホワイトクリスマス」の夢はかないそうもない。
その代わり、何年か前にこの森に降り積もった雪景色の写真を。
『メリークリスマス』の本を購入してくださったみなさん、ありがとうございました。
すでにお手許に届いていることと思います。
今日がクリスマス・イヴ。
まだ読んでいない方は、このページで読んでみてください。
http://greetings.jp/list/index.html
ページの下段に『メリークリスマス』があります。
「サンプルを見る」をクリックして下さい。
「この本を贈りたい人」の欄にあなたご自身の名前に「さん」をつけて入力下さい。
「START」ボタンを押して下さい。
本の右下にある「NEXT」を押しながら、ゆっくり読み進んで下さい。
全部で15見開きです。
入力したお名前がこちら側に記録されることはありませんし、もちろん無料です。
ぼくからあなたへのクリスマス・メッセージとして受けとめて下さい。
Happy Christmas.
(War Is Over If You Want It)
クリスマスには何がほしい?
2009.12.03 Thursday
「クリスマスには何がほしい?」と聞かれたら、きっと100人が100通りのさまざまな答を返してくるんだろうね。
「サンタにきてほしい」
「最新のiPodがほしい」
「表参道の並木を一緒に歩く恋人がほしい」
「ヴィクトリア調にデコレートされたトゥリーがほしい」
「世界中の戦争がいっぺんに終わってほしい」
などなど。
ぼくがこの質問をされたらずっと同じことを答えてきた。同調する人も多いはずだ。
「クリスマスには、雪がほしい」
雪の多い北国の人たちにはわかってもらえないかも知れない。
雪の少ない地方に住むぼくらにとって「雪の降るクリスマス」は夢の、夢だ。
長く生きてきたぼくだって「ホワイト・クリスマス」は、日本や外国でほんの数回しか体験したことがないし、そのどれもが忘れられないクリスマスになっている。
ほかの何がなくても雪さえあれば、パーフェクトなクリスマスになる。
だから『メリークリスマス』という本は、雪景色の写真だけで構成した。
たとえ雪のないクリスマスでも、雪景色を眺めながら迎えられるような本を作りたかったからだ。
その『メリークリスマス』の本が緊急に、New Greeting Books のラインナップに加わることになった。ここで全ページを読むことができる。(ページの下方で)
http://greetings.jp/list/index.html
サンプル映像を試してみてください。もし気に入ったら注文してみてください。
注文から10日で届くので、12月14日までに注文していただければイヴまでには、贈りたい相手の名前とあなたの名前が印刷された本が届きます。
どうぞ、いいクリスマスを。
「サンタにきてほしい」
「最新のiPodがほしい」
「表参道の並木を一緒に歩く恋人がほしい」
「ヴィクトリア調にデコレートされたトゥリーがほしい」
「世界中の戦争がいっぺんに終わってほしい」
などなど。
ぼくがこの質問をされたらずっと同じことを答えてきた。同調する人も多いはずだ。
「クリスマスには、雪がほしい」
雪の多い北国の人たちにはわかってもらえないかも知れない。
雪の少ない地方に住むぼくらにとって「雪の降るクリスマス」は夢の、夢だ。
長く生きてきたぼくだって「ホワイト・クリスマス」は、日本や外国でほんの数回しか体験したことがないし、そのどれもが忘れられないクリスマスになっている。
ほかの何がなくても雪さえあれば、パーフェクトなクリスマスになる。
だから『メリークリスマス』という本は、雪景色の写真だけで構成した。
たとえ雪のないクリスマスでも、雪景色を眺めながら迎えられるような本を作りたかったからだ。
その『メリークリスマス』の本が緊急に、New Greeting Books のラインナップに加わることになった。ここで全ページを読むことができる。(ページの下方で)
http://greetings.jp/list/index.html
サンプル映像を試してみてください。もし気に入ったら注文してみてください。
注文から10日で届くので、12月14日までに注文していただければイヴまでには、贈りたい相手の名前とあなたの名前が印刷された本が届きます。
どうぞ、いいクリスマスを。
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本名・長野眞
フライ・コミュニケーションズ代表
1948年生まれ。1971年上智大学を卒業後、新聞記者、コピーライターの仕事を経験し、シカゴに留学。帰国後「日本国憲法」(小学館)を共同編集したことで本を作る楽しさを知り、北山耕平とともにフライ・コミュニケーションズを設立。斬新でユニークなアイデアと感性で、数多くの作品を企画、編集、執筆する。2009年世界にたった一冊の本をつくる「ニュー・グリーティングブックス」のHPを開設。10年間横浜の小さな森の中で自然とともに暮らし、現在は鎌倉の海辺で閑かな日々を過ごしている。
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