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狂雲ラブソングス

2013.11.16 Saturday

ハワイ島に暮らす友人から便りが届きました。ぼくが4年前にここに書いた日記「一休の風」を繰り返し繰り返し読んでくれているということです。
横浜の森で暮らしていたころ。ちょうど今頃の季節の日記でした。
読んでいない人も多いと思います。読んでみてください。


読んでいただけましたか? 
夜吹いた風。落ちたドングリの写真をメインにした日記でした。

ほんとうは一休和尚とモリの恋を歌ったラブソングを本にまとめたいとずっと考えているのですが、まだ実現していません。
『狂雲集』の現代語訳は多く出ていて、名訳もあります。
でも一休が書いた漢詩から日本語を経ずに直接英訳されたものが気に入って、その一部を日本語訳したものが4年前の日記です。
英語で読んだ方があけっぴろげで、色っぽく思えたからです :-)

生涯を肉体的にも精神的にも思想的にも放浪し続けた一休が、人生の最後に出会った盲目で無学なモリに浄められていった(と、ぼくは思っています)その過程をうかがえるような本にしたいです。
できれば浮世絵の春画と一緒に構成できるといいな。

たとえば、こんなふうなページになります。



三たび繰り返す人生を

メイクラブし続ける

ずっと

永遠の十倍でも

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しばしガラパゴスへ

2013.09.19 Thursday

カート・ヴォネガットに『ガラパゴス』という小説がある。
南米で未開のインディオの部族が発見される。人数も少ないので絶滅してしまうのでは、と世界中の人たちが心配していた。
そんな頃、あるミスからミサイルが発射され、それが引き金となって、全人類が滅亡してしまう。ちょうどそのとき、南米から「大自然ツアー」に出発した船がガラパゴス島に到着し、この船に乗っていたわずかな人たちだけが全滅から生き延びる。
船にはあの未開の部族の娘たちも偶然乗り込んでいた。絶滅を危惧されていた部族の娘たちがガラパゴスで「次の、新しい人類」の母親になっていくのだ。
誕生した新人類は海の中で暮らすことが多くなり、前人類を滅ぼす原因となった「巨大化し過ぎた脳」も小さくなりはじめる。
そして100万年後、新人類はアザラシのような風体でガラパゴスの海に暮らしていた。

カート・ヴォネガットらしい奇想天外な物語だ。

「ぼくはずっとオプティミストだったのだけど、ヒロシマのニュースを聞いて以来、ペシミストになった」と語っていたヴォネガットが初めてヒロシマを訪問したのは、80年代のことだった。そのとき東京の草月小ホールでわずかな聴衆を前に講演をしてくれた。
朴訥とした話の中で、今『ガラパゴス』という小説を執筆中であるとも明かしてくれた。
数年後に発表された『ガラパゴス』には、ヒロシマ訪問の影響も反映されていた。

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先週末からGOOGLE MAPに、Street Viewで見るガラパゴス島が公開されている。
これはいい。
Street Viewでの観光なら足跡ひとつ残さずに、自然破壊もしないで帰ってこれる。
今のところ島の陸上の景色と海底の散歩の二種類が発表されていて、ぼくは断然「海底散歩」の方がお気に入りだ。
魚群との出会いもいいし「100万年後の人類」と思われる連中とも顔を合わせる。

何かと喧噪の多い日本からちょっとだけ逃げ出して、悠久の時の流れの中にしばし身をあずけている。人生には「気晴らし」が必要だからね。

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「前文」への思い

2013.05.27 Monday

このところずっとぼくの過去のあるブログに人が集まりはじめて、じわりじわりと広がっているのは感じていた。そしてそのページで「いいね!」を押してくれた人たちだけでも、2000人を超えてしまった。このページだ。


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英語原文から現代語に再翻訳して出版したのが1994年。このブログも3年前のものだ。
なぜ今これが注目されたのか、理由ははっきりしている。
今、憲法に危機感を抱いている人たちがたくさんいるということは、たくさんのtweetで知った。情熱的なtweet、純真なtweet、独創的なtweet、慎重なtweet。(FBのフライのサイトではこれら「前文」への思いをtogetterにまとめる準備をしている)

20年以上継続しているピースカード展の今年のテーマは「日本国憲法」にしたいという連絡もあった。ぼくの訳文で歌を作りたいというミュージシャンからの連絡もあった。

「何かが起きているのだけど、それが何なのかあなたはわかっちゃいない、ミスター・ジョーンズ」(ボブ・ディラン)
今の日本で、ミスター・ジョーンズとはいったい誰のことを指しているのだろう?

もしかしたらミスター・ジョーンズって、ぼくのこと? :-)
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追記(5/30/13)


憲法がかっこいい

2013.05.07 Tuesday

憲法記念日に「改憲バスに乗る前にそのバスがどこへ向っているか知っておいた方がいい」(江川紹子さん)「政治や経済が暴走するときは文化がとめなければいけない」(いとうせいこうさん)みたいなtweetを読んだ。

ぼくはFacebookで「日本国憲法はほんとうにかっこいい」と書き、mixiで「毎年のように紹介していますが、今年も。今年こそ」と書いて、
ぼくが書いた本『日本国憲法 前文』を紹介した。

GW中、実に多くの人たちが訪ねてきてくれた。読み終えたあと「憲法がかっこいい」と語ってくれている人たちがあちこちにいることも知ってうれしかった。
3年前に書いたブログですが、読んでみてください。


FacebookのFLY Communicationsのページに行けば、本の全ページを写真と一緒に読むこともできます。

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たのしい終末を!

2012.12.22 Saturday

世界が終わらなくてよかった。
世界各地の聖地で祈りを捧げてくれた人たちのおかげかも知れない。
とりあえず、お礼を言っておかなきゃ。

『天国の黙示録(APOCALYPSE WOW!)』という本は、1998年に出た。
終末予言は、マヤの暦も、ノストラダムスの予言も、エドガー・ケイシーの極移動予言も、ピラミッドの寸法による予言も、聖マラキの予言も、ホピの予言も、エホバの証人の予言その他も、すべては「ぼくたちが今生きている時代」を指さしているということを綿密に調査しユーモラスに語った本だった。
世界で500万部も売れたのに、日本語版(DHC刊、絶版)はあまり売れなくて、真野流というもうひとつのペンネームでこれを翻訳をしたぼくは責任を感じたほどだ :-)

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(前略)
こう書いてくると「千年紀(ミレニアム)」を、やや派手めのクリスマスみたいなイメージでとらえてしまいそうです。特に不況のどん底にいる日本で「何か景気のいい話」を探している人々の目には、虹色のイベントに見えるかも知れません。
しかし「千年紀」が決して精神世界の万博なんかではないことは、近づいてくるにつれ、わかってきました。聞こえてくるのは、暗い話ばかりです。参考資料として聖書の黙示録を読むと、まるで天災・地震・洪水・飢饉・疫病・暴力・腐敗・破綻・崩壊・滅亡の万国博覧会です。
「千年紀」とは「終末」の別名だったのです。
(後略)

『天国の黙示録』訳者あとがきより

天災・地震・洪水・飢饉・疫病・暴力・腐敗・破綻・崩壊・滅亡!
3.11とそれ以降の日本で現実に体験させられていることばかりです。
日本は今まさに「終末ハルマゲドン」のまっただ中にいるのではないでしょうか? あの本が日本で売れなかったのは、ここでは冗談ですまない話だったからなのでは?

ともあれ、この日本列島から逃げ出すこともなく今もここで生き延びているぼくたちは(現実と闘い続けるにしろ、黙って眺めているにしろ)偉大な同胞意識をもってこの「終末」を楽しむしかないのかも知れないね。

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Make Love, Not War.

2012.12.09 Sunday

昨日からぼくの過去のブログ『日本国憲法 前文』に多くのアクセスが続いている。
総選挙が近づいて、憲法論議が高まっているからだろう。

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3.11の原発爆発によって多くのたいせつなものを失ってしまったけど、今はまだぼくたちの手の中には平和憲法という美しい宝石が残されています。
「前文」はその憲法の精神をうたったものです。
この精神まで奪われてしまうことがないよう、もう一度読んでください。
総選挙の一週間前、ジョン・レノンの命日に。

FaceBookのFLY Communicationsのページで、あの本の全文と全ページの写真を読めるようにしてくれたので、そちらも目を通してください。

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デーブ・スペクターのダジャレ

2011.07.05 Tuesday

デーブ・スペクターはTwitterで大量のダジャレを連発し、たくさんの人たちを笑わせたり困らせたりしてきた。それが今回一冊の本になり(幻冬舎)話題になっている。

        davebook.jpg

北山耕平が電話でこんなことを聞いてきた。
「例のデーブのダジャレは南風椎が書いてるの?」
違う、違う。ぼくは何ひとつ書いてないよ。
デーブ本人からもこんなメールがきた。
「南風さんの影響が反映されてます」「まるで南風さんが書いたようなもの!」
違う、違う。これはぼくの本じゃない。
どうしてこんなことになったんだろう?

オーケイ、ひとつだけは認めておこう。
若いころのぼくはダジャレや言葉遊びが大好きだった。
ハエ・シイというペンネーム自体が言葉遊びだ。
そんなころデーブとはほとんど毎日一緒にいた。ぼくのダジャレ好きがデーブにいくらかの影響を及ぼしてしまったらしいことにはうすうす気がついていた。
でもこの本に収められたダジャレにはぼくはまったく関与してません :-)

さてこの本。
ダジャレがぎっしり詰まった本文ページより、ぼくは最後の10ページが面白かった。「あとがき」でデーブはTwitterやBlogやFacebookについての見解を書いている。
Facebookについて「スーパーの伝言板の方ががよっぽど洗練されてる」と書いていて、笑ってしまった。
用意したダジャレやジョークを話すデーブより、ふだんのなんでもない会話をしているデーブの方がずっと面白い。


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『Mr.&Ms. Everybody』

2010.07.30 Friday

桑田圭祐さんが食道がんの手術をするという報道があった。心配だね。


サザンオールスターズのデビュー10周年の写真集を編集したことがある。

1988年の夏のツアーを撮り続けた写真家、三浦憲治の写真集だった。

当初この本は『バイブル』というタイトルになる予定だった。古今東西の偉人、作家、ミュージシャンらの名言至言を散りばめた本にしたかったのだ。サザンのメンバーからもそれぞれ「好きな言葉」を提供してもらった。


制作途中でメンバーのひとりから「『バイブル』という書名には少し抵抗がある」という相談があった。変更することに異論はなかった。ひとりでも抵抗を感じるタイトルに固執する理由なんてなかったから。


そんなわけでこの本は『Mr.&Ms. Everybody』という長いタイトルになった :-)

そして結果的に写真集は、新しいタイトルそのままの内容になった。

つまりサザンが写っている写真がすごく少ない。

コンサートにきていたファンの人たちの表情を撮った写真の方がずっと多い本になった。


    sas*.jpg

Photo by Kenji Miura (Victor Books)

現在は入手が難しい本なので、使った言葉の一部を紹介しておこう。



サザンオールスターズは、

みんなのご飯だと思う。

----- 関口和之



ぼくは混沌を受け入れる。

問題は混沌がぼくを受け入れるかどうかだ。

----- ボブ・ディラン



しゃべるにはバカバカしすぎるものが歌われる

----- ヴォルテール



幸せとは、パーティに呼ばれること。

----- チャールズ・シュルツ



つま先では長く立っていられないし、

大またでは遠くまで歩けない。

----- 老子



新しい洋服が必要な仕事には、

気をつけた方がいい。

----- ヘンリー・D・ソロー



何でも片手間にやるというのが、我々世代の

浅くて深い美の追求なんだよね。

----- 桑田圭祐





桑田圭祐さんの健やかな恢復を祈ります。





南風椎のニュー・グリーティングブックスはこちらで。





『瞑想750年』

2010.06.27 Sunday

    cover*.jpg

ほんとうにひさしぶりに本を出した。
建立750年になる鎌倉の大仏にこの本を捧げたい。結跏趺坐のポーズを崩すことなく750年にもわたって瞑想を続けている阿弥陀如来に敬意を表したかった。

本のカタチにするまでには何年もかかった。
鳥たちの目には大仏がどう見えているのかを知りたくて、ラジコン・ヘリにカメラを積んで空撮をした。雪の日には鎌倉在住の写真家に撮影を頼んだ。桜が咲く日にも会いにでかけた。
本は15点の大仏写真で構成した。

そして詩仙・李白の漢詩『独坐敬亭山』を現代語訳した。
敬亭山はあえて「山(mountain)」とだけ訳した。こうすれば敬亭山がどこにあるのかもよく知らない(ぼくのような)人でも、この壮大な瞑想詩を自分のものにして人生を一緒に生きていけると思ったからだ。
トミー・スナイダーとデーブ・スペクターの協力を得て、英訳した詩も併記した。
95年に『1000の風』を出してくれた三五館から出る。

いい本が作れたと思う。

 1*.jpg

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カバー写真/江口征男
鳥瞰写真/オフィス・タチバナ
幕末の写真」/PPS







アシュレイ・ブリリアント

2010.06.11 Friday

気がついたら一週間、日記を書いてなかった。
ひさしぶりにTwitterをやっていたのだ。

アシュレイ・ブリリアントの本が出てきたので、懐しく読んだ。80,90年代あたりのぼくの愛読書だった。彼のメッセージをプリントしたTシャツを着ていたこともあった。

アシュレイ・ブリリアント。
西海岸の賢人。ブリリアントな思想家。長く思考し、短く書く天才。笑わせてくれて、考えこませてくれる人。Tシャツ哲学者。サイバー・ヒッピー。

本を読んでいて、これってTwitterにぴったりじゃん、と思ったのだ。
世界各国で翻訳されているが、たしか日本ではまだ翻訳本が出ていないはずなので、彼の言葉を訳してアップロードしてみた。
無許可で訳したけど膨大にある彼のメッセージのうち、ほんの10数個を無断で翻訳するくらい、ブリリアント先生は許してくれると思う。

Twitterに書いたもの(プラス・アルファ)をここにも再録しておこう。

    AB*.jpg



「私を元気づけないでほしい。

ネガティブな気持ちだけが、私を前進させているのだから」



「子供のころ、あんな大人になってはいけないよ、

と言われたような、そんな大人になってしまった」



「私がほしいのはただ暖かいベッドと優しい言葉と、

そして無限の権力」



「幸運というのはいったいどこに貯蔵されているのだろう。

そしてその発売や流通は

どうしてこんなに不規則なんだろう」



「私はまだ未来への準備ができていない。

しかし幸運なことに未来はいつまでもやってこない」



「夜12時になると、

今日が昨日になると同時に今日は明日になる。

いったいどうなってるんだ?」



「いつになったらあなたは自由になって、

ぼくの所有物になってくれるの?」



「あなたはあきらかにもう一押しを必要としている。

でもどうすれば

あなたをぼくの方に押すことができるのだろう?」



「ぼくはあなたの内面的な美しさに、

すっかりだまされた」



「幸せとは、不幸を分け合える人がいること」



「幸せじゃないか。

ぼくたちふたりはお互いに学ぶものをたくさん持っている。

他の誰もぼくたちふたりから何も学びたがってないのに」



「私は自分について何も知らない。

その分野では権威とみなされているのだろうけど」



「人生はとても深い。

でも私はなるべく浅いところにいたい」



「誰が何と言おうと私たちは知っている。

楽しいことは時間の無駄じゃない」







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プロフィール
本名・長野眞
フライ・コミュニケーションズ代表

1948年生まれ。1971年上智大学を卒業後、新聞記者、コピーライターの仕事を経験し、シカゴに留学。帰国後「日本国憲法」(小学館)を共同編集したことで本を作る楽しさを知り、北山耕平とともにフライ・コミュニケーションズを設立。斬新でユニークなアイデアと感性で、数多くの作品を企画、編集、執筆する。2009年世界にたった一冊の本をつくる「ニュー・グリーティングブックス」のHPを開設。10年間横浜の小さな森の中で自然とともに暮らし、現在は鎌倉の海辺で閑かな日々を過ごしている。
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