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西丸文也、北山耕平のこと
2011.11.19 Saturday
ふたりに関する情報を求めての訪問が多いので、今日も続けます。
告別式で温かい挨拶をしていた西丸さんの奥さん、早苗さんは昨日、
「何やかや忙しくて、まだ実感がない」と話していました。
下の写真は西丸さんが今度のお正月に出す年賀状に使う予定だった、花の写真。
花を育てるのが好きで、育てるのがうまい人でした。
北山耕平の病状については奥さん、さおりさんからメールをもらっています。
許可をいただいたので、この数日に受けたメールの一部を転載します。
「2日ぶりにさっき会ったらずいぶん動きが活発になっていました。でも血圧が高いので少し注意です。
息子の一次試験合格の話したら左手をグッジョブの形にして振り回しているので、もしやと思って、ウケそうなことを言ってみたらプッと吹き出しました。こちらの話が聞こえてることが分かったので、簡単に起こったこと、誰から連絡があったかとか、誰に連絡したなどの話をしました。長野さんがうろたえたって言ったらまた吹き出したので間違いないです」
「呼吸が苦しそうなのが可哀そうですが、
今朝は息子のちょっとおかしな話をしたらヒクヒク笑ってました。
ほんとに少しずつですが前に進んでいることが実感できるのは嬉しいことです」
「今日は初めて髪を洗ってもらって疲れたので良く寝ています。痛いことされたりすると看護婦さんを非難の目で見るのがおかしいです」
こうした報告を素人のぼくが分析したりするのは避けますが、なにか期待を抱かせてくれる嬉しい報告に思えます。
西丸文也、北山耕平、南風椎のために折り鶴を届けてくれた佐治千秋さん、手作りのベーグルを送ってくれた嶋裕子さん、そのほか励ましのメールやコメントをくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。
南風椎はこのところ、食欲も出てきて体力も取り戻しつつあります。
Red Cloud の旅
2011.11.16 Wednesday
西丸文也さんの告別式は、一昨日の月曜14日に行われた。
四谷イグナチオ教会に彼を愛した人たちが多く集まり、静謐なとてもいい会だった。
西丸さんが亡くなったのは前日の13日だった。
ブログには書かずにいたが、実はさらにその前日の12日に友人北山耕平が講演先で倒れたという電話を、彼の「かみさん」からもらっていた。意識不明の状態で集中治療室にいるということだった。
たった2日間で、30年来の友人がふたり倒れてしまった。
『西丸文也 ジョン・レノン家族生活』(82年)の本は、北山耕平と一緒に作ったばかりのフライ・コミュニケーションズが企画編集した最初の本だった。
西丸文也も北山耕平も彼らが倒れる何日か前に電話で、ぼく南風椎の体調と引っ越し問題の心配をしてくれていたばかりだったのだ。
ぼくはなさけないほどの腑抜け状態になり、正直言って、今も続いている。
30年前に北山耕平に初めて出会ったとき、彼は自分のインディアン・ネームが『レッド・クラウド』であると自己紹介した。それ以来昔の噛み煙草の広告に描かれたこの青年が、彼のイメージになっていた。
北山耕平は旅が大好きだ。
今回の件も、彼が思いつきで未知の土地への未体験の旅を始めたのだと考えるようにした。いつか戻ってきたら、ローリング・サンダーを訪ねた旅のあとのように、デス・バレーを彷徨った旅のあとのように、いい話をたくさん聞かせてくれると思う。
素晴しいログブックも発表してくれるはずだ。
レッド・クラウドが旅から無事に帰還してくれることを、祈っている。
ジョン・レノンによろしく
2011.11.13 Sunday
前回『オノ・ヨーコの励まし』という日記を書いてから一週間たってない。
入院していた西丸文也さんが今朝早く亡くなった。
頭と心が整理できてないので、ごめんなさい、何を書いたらいいのかわかりません。
西丸さん、天国に着いたらジョン・レノンとの再会を楽しんでください。
Photo by Nishi F. Saimaru
オノ・ヨーコの励まし
2011.11.08 Tuesday
写真家の西丸文也さんが手術をして、その後入院治療をしていることは知っていたが、まったくお見舞いに行けずにいた。
今年も11月になるというのに、今年になって一度も東京に行ってないのだ。
やはり写真家の長谷部均さんが誘ってくれ、ようやく新宿の病院を訪ねることができた。
病気のことはぼくにはよくわからない。
でもあの陽気で元気な西丸さんが、弱気な話ばかりをするのが気になった。
気力がなえるのが一番こわいよね。
元気づけるために何かできないかと思い、ニューヨークのオノ・ヨーコさんに西丸さんに電話をして励ましてくれるよう、お願いした。
ヨーコさんはすぐに動いてくれて、病室に電話をしてくれたようだ。
ふたりがどんな会話をしたのかは知らない。
ヨーコさんがどんな言葉をかけて励ましたのか、気になるけど聞かないでおこう。
これで西丸さんが少しでも元気になってくれるといいけど。
若いころの西丸さんと赤ん坊のころのショーン。
(撮影/ジョン・レノン)from the book "A Family Album"
去年の今ごろこのブログでジョン・レノン連載を書いていた。
その一番最初に3回続けたのが西丸文也さんとの出会いだった。
23番めの運命の家は?
2011.11.05 Saturday
人は一生のうち何軒の家で暮らすのだろう。
ぼくはたぶん多い方じゃないかと思う。今住んでいる森の家が22軒めになる。
22軒! 次の23軒めがきっと「運命の家」になりそうだ、と漠然と思っていた。
ぼくの人生には「23」という数字がずっとつきまとってきた。
例をあげるときりがないので、いくつか手許の写真を見てもらおう。
ぼくが企画編集した『マイケル・ジョーダン 飛言』ジョーダンが宙に浮いている写真だけで構成した本で、ジョーダンの背番号が「23」だった。知り合いのスケートボードの選手が靴を送ってくれた。そこにもなぜか「23」の文字があった。ぼくが今より25才ほど若いころのオフィスでの写真。うしろの壁に「23」と印刷した紙が貼ってある。『アートワークス』の毎月の締め切り日が23日だったのだ。
前回の日記「森を出ていこう」で次の転居先のプランを募集したところ、多くの提案をいただきました。すべての人が「自分が今暮らしている土地」を推薦してくれているのを読んで「いいなあ」と、とてもいい気持ちになりました。
転居先を急いで探す。引っ越しの準備をする。など、ともすればイラだちがちな日々に、日本各地、世界各地に夢を飛ばせてもらっています。
ぼくの「23番めの運命の家」はまだ決まっていません。
あとしばらくご提案を受けつけます。ぜひコメントをください。
しかし「運命の家」って、いったい何なんだ :-)
森を出ていこう
2011.11.01 Tuesday
この数カ月のブログを読んでくれていた人たちには、ある程度予感があったでしょう。
この森を出ていく決心をかためました。
でもまだどこに転居するのかは全然決まっていません。
森から出ることだけ決めて「行き先を決めていない赤トンボ」状態です :-)
そこで。
自分でも探しはじめていますが、ブログを読んでくれているみなさんからも何か「いい情報」をいただけると、うれしいです。
さしあたっては転居先の地域を限定せず、日本各地どこでも(場合によっては海外でも)広く情報を収集したいです。
独り暮らし、できれば「眺めのいい部屋、家」が希望です。
ページの下でコメントをいただけませんか?
公開されたくない情報の場合「非公開希望」としてくれれば、公開しません。
連絡先を書いておいてください。
こちらからご連絡さしあげます。
しかしいくら遅くても12月中旬までには転居先を決めたいです。
ご協力よろしくお願いします。
「森の日記」でなくなっても「海の日記」とか「町の日記」とか「山の日記」になってでも、ブログは続けるつもりでいます。
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本名・長野眞
フライ・コミュニケーションズ代表
1948年生まれ。1971年上智大学を卒業後、新聞記者、コピーライターの仕事を経験し、シカゴに留学。帰国後「日本国憲法」(小学館)を共同編集したことで本を作る楽しさを知り、北山耕平とともにフライ・コミュニケーションズを設立。斬新でユニークなアイデアと感性で、数多くの作品を企画、編集、執筆する。2009年世界にたった一冊の本をつくる「ニュー・グリーティングブックス」のHPを開設。10年間横浜の小さな森の中で自然とともに暮らし、現在は鎌倉の海辺で閑かな日々を過ごしている。
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