一定期間更新がないため広告を表示しています
鎌倉の台湾問題
2013.02.26 Tuesday
昔アメリカで暮らしていたころ、ある男が、
「街で出会う東洋人女性が何国人かを見分けるコツ」を教えてくれた。
彼によると金のネックレスや金の装飾品をつけているのは台湾人女性であるということだった。その男というのはデーブ・スペクターだったので、あまりあてにならない情報だね。ただ極東の国々からやってきたぼくたちは、服装とかで見分けないかぎりみんなよく似ているんだろうな、と思ったものだ。
そんな昔のことを思い出したのは、今鎌倉では台湾問題に揺れているからだ。
なんらかの理由でここでは台湾リスが激増して被害も出て、鎌倉市は大量に捕獲して殺処分にしているらしい。市民にも餌付けをしないように呼びかけている。
一方では台湾リスの大量虐殺(ジェノサイド)に抗議するグループも出てきている。
この冬ぼくは、夏みかんをつるしておくと鳥たちがくるよ、と友人に教わって庭の木にみかんをつるし始めた。なるほどすぐにシジュウカラやヒヨドリがやってくるようになった。しかし鳥たちにまじって、リスたちも木に登って美味しそうにみかんを食べている。
これが噂の台湾リスなんだろうか?
ぼくは日本リスとの区別がつけられないので、よくわからない。もしかしたら琉球リスとか朝鮮リスとか中国本土リスなどという可能性はないのだろうか?
うちにやってくるリスたちは少なくとも金のネックレスはしていない :-)
Happy Birthday, Yoko.
2013.02.18 Monday
80回めの誕生日、おめでとうございます。
今年になってからも、ジュリアン・アサンジ(ウィキリークス)にCourage Awardを渡すなどなど、素敵な活動を続けられていますね。
80才代になってもこれまでずっとそうだったように、これからもずっとぼくたちの胸を躍らせてくれるものと信じています。
オノ・ヨーコさんと南風椎。
90年代、NY州のヨーコさんの別荘で。
真夜中すぎの本
2013.02.16 Saturday
Good Day Books シリーズ最後の本がUPされました。
『真夜中すぎの本』です。
連載の最初に書いたような事情でこのシリーズは書店から消え、図書館か古書店でしか出会えなくなっていました。
18年前に出したシリーズを今回、Facebookで無料公開できたのはうれしいです。
武京子さんという人が全面協力してくれました。
本を複写しデータ化しモニター上で全ページを読めるようにしてくれました。ウェブデザイナーでもなんでもない彼女がこれをやるのは大変な労力だったようです。
Good Day Books を全巻読んで楽しんでくれた方たちは、武さんに温かい拍手を送ってあげてくれるようお願いします。
夕暮れの本
2013.02.12 Tuesday
Good Day Books の7冊め『夕暮れの本』がアップされています。
Facebookまで行って本のページをめくるのが難しいという方もいらっしゃるようなので、今回は文章部分だけこのブログでも紹介します。
本では17点の夕日写真とともに掲載しています。
夕暮れの光景を想像しながら、お読みください。
私たちが暮らす星は
すこし傾いています。
傾いたまま、回転しています。
ぐるぐると回って、秋には
トウモロコシを
黄金色に焼きあげるためです。
いつもひと晩中かかってしまうけど
朝が、かならずくるのも
そのためです。
傾いたままの回転が
私たちにくれる
いちばん美しいものは
落ちていく太陽です。
立ちどまって
夕日を見てください。
街に暮らす人々は
いい人生を手に入れようと
とても急いでいて
いい人生に気づかずに
通り過ぎていきがちです。
砂漠に暮らす人々にとって
夕日は
母なる地球の毎日の儀式。
「昼」がくゆらしていた
聖なるパイプを
「夜」に手渡す通過儀礼です。
聖なるパイプは
平和とやすらぎをもたらすもの。
母なる地球が
聖なる煙に呼吸をとめる一瞬こそ
夕暮れのあの静けさなのだと
信じられています。
昨日までずっと
美しい日々だった。
今日も
美しい一日だ。
明日も
美しい日がくることを
祈ろう。
あなたがもし、夕日を浴びて
一日の疲れがいやされたら
どこかで
夕日に祈る人たちがいることを
思い出してください。
雲を燃やし、大地を溶かし
海を切りさいて
夕日が、沈みます。
やがて
世界は白く変色し
メタリックなにぶい輝きに
静まっていきます。
完全な暗闇に包まれるまで
動かないでください。
地上の何もかもを
闇が受け入れていく光景を
眺めてください。
さいしょに見えた星が
願いをかなえてくれる星。
あなたの夢を
かなえてください。
夕暮れの星がひんぱんに輝くのは
風が吹きはじめた知らせ。
どうか
寒くないように。
うしろを振り返ってください。
幸運なら、月に一度の
フルムーン・ライジング。
東の空に
大きな満月がのぼってきます。
今度どこかで
夕日を見かけたら
あなたを愛している人のことを
思い出してください。
昼の本
2013.02.07 Thursday
神戸震災と福井の原発のこと。オウムをめぐる狂乱報道のこと。ジェリー・ガルシアの死のこと。ウィンドウズ95が発売されたこと。
18年たって、福井の原発のいくつかは廃炉が検討され始めました。
当時はとても考えられなかったことです。
警察庁長官射撃事件がオウムだったと警視庁が発表したことについては、つい最近オウム(現アレフ)に賠償をするよう判決が出ました。マスコミ各社に対してもこれから同じようなことが始まるのでしょう。
ジェリー・ガルシアが死んだとき日本の新聞やテレビはまったく報じなかったのですが、ここ数年、デッドに関する本やDVDが日本でも大量に出回るようになりました。
ウィンドウズはこの18年間なぜか世界を圧倒的に席巻してきましたが、ようやく「ウィンドウズの時代が終わりつつある」という声があちこちから聞こえるようになり、ぼくもそれを実感しています。
18年が長いか短いかは、受けとめる人によって個人差があります。
ぼくにとっての18年という歳月は以上のようなものでした。
Good Day Books をデータ化して、出版社も問屋も書店も通さずに無料公開できるようになるなんてことも18年前には想像もできませんでした。
Good Day Books の6冊めがFacebookにのりました。
読んでみてください。
真夜中の本
2013.02.01 Friday
Good Day Books の第5弾『真夜中の本』がアップロードされました。
全8巻はすべて1995年に世に出ました。
1995年は1月の神戸大震災で始まりました。
地震による地割れの空撮写真に目を見張ったものです。昔の人たちが「竜の歩いた道」と呼んだ地割れは淡路島に始まり、神戸を横切っていて、まっすぐ行けば原発銀座を抱える福井を目指しているように見えたからです。ドラゴンからの大きな警告に思えました。
3月にはオウム事件が起きました。
新聞もテレビも「オウムに関しては何を言ってもいい」というような狂乱報道が一年も続けられました。一流新聞が一面トップで大誤報をしても訂正も謝罪もありませんでした。日本のマスコミが信じられなくなった年でした。
8月にはグレイトフル・デッドのギタリストが亡くなりました。
ジェリー・ガルシアが死んだ日のことはブログでも何度も書いたので省略しますが、とても悲しいできごとでした。
この年の終わりには「ウィンドウズ95」が発売になりました。
パソコン時代の黎明期に数々の悪い噂に包まれていたビル・ゲイツとマイクロソフトが世界の表舞台に登場した年でもあったわけです。
1995年は20世紀の世紀末が始まった年として記憶しています。
そんな年になぜGood Day Booksを企画執筆したのか、正直言って理由はよくおぼえていないのですが、何か思いがあってのことだったに違いありません。
- sponsored links
-
本名・長野眞
フライ・コミュニケーションズ代表
1948年生まれ。1971年上智大学を卒業後、新聞記者、コピーライターの仕事を経験し、シカゴに留学。帰国後「日本国憲法」(小学館)を共同編集したことで本を作る楽しさを知り、北山耕平とともにフライ・コミュニケーションズを設立。斬新でユニークなアイデアと感性で、数多くの作品を企画、編集、執筆する。2009年世界にたった一冊の本をつくる「ニュー・グリーティングブックス」のHPを開設。10年間横浜の小さな森の中で自然とともに暮らし、現在は鎌倉の海辺で閑かな日々を過ごしている。
- Twitter、Facebookもお楽しみください!
-
Follow @haeshii
-
- January 2016 (1)
- September 2015 (1)
- August 2015 (1)
- May 2015 (1)
- April 2015 (1)
- March 2015 (1)
- January 2015 (1)
- November 2014 (3)
- October 2014 (1)
- September 2014 (2)
- August 2014 (1)
- July 2014 (2)
- June 2014 (2)
- May 2014 (1)
- April 2014 (1)
- March 2014 (1)
- February 2014 (2)
- January 2014 (2)
- December 2013 (3)
- November 2013 (2)
- October 2013 (1)
- September 2013 (2)
- August 2013 (3)
- July 2013 (5)
- June 2013 (3)
- May 2013 (3)
- April 2013 (4)
- March 2013 (4)
- February 2013 (6)
- January 2013 (5)
- December 2012 (4)
- November 2012 (2)
- October 2012 (6)
- September 2012 (4)
- August 2012 (3)
- July 2012 (5)
- June 2012 (3)
- May 2012 (5)
- April 2012 (5)
- March 2012 (4)
- February 2012 (3)
- January 2012 (8)
- December 2011 (7)
- November 2011 (6)
- October 2011 (6)
- September 2011 (4)
- August 2011 (4)
- July 2011 (5)
- June 2011 (4)
- May 2011 (6)
- April 2011 (4)
- March 2011 (6)
- February 2011 (1)
- January 2011 (1)
- December 2010 (7)
- November 2010 (5)
- October 2010 (5)
- September 2010 (6)
- August 2010 (5)
- July 2010 (7)
- June 2010 (8)
- May 2010 (9)
- April 2010 (13)
- March 2010 (14)
- February 2010 (12)
- January 2010 (15)
- December 2009 (17)
- November 2009 (18)
- October 2009 (16)
- September 2009 (12)
- August 2009 (14)
- July 2009 (18)
- June 2009 (13)
- May 2009 (8)
-
- Life (71)
- Kamakura (18)
- Forest (56)
- Jomon An (11)
- Music (9)
- John & Yoko (30)
- Grateful Dead (30)
- Mods (7)
- Books (19)
- Greeting Books (14)
- Art Works (12)
- Good Day Books (8)
- 1000 Winds (26)
- Whales (5)
- Macintosh (7)
- Fly (6)
- Nukes (22)
- Real World (43)
-
- 掌紋
⇒ まり (02/06) - 日本国憲法 前文
⇒ 南向 円乗 (11/19) - 癌細胞たちとの優雅な暮らし
⇒ 紫音 (10/20) - 掌紋
⇒ りお (09/22) - たいせつなお知らせ
⇒ mana (09/19) - たいせつなお知らせ
⇒ 永井守 (09/18) - たいせつなお知らせ
⇒ ballena (09/18) - たいせつなお知らせ
⇒ 松原浩二 (09/18) - All You Need Is
⇒ akiraco (08/27) - 半身浴????
⇒ 長野 敬 (07/28)
- 掌紋
- 南風椎の代表作を紹介します
| 1/1PAGES | 以前の記事を読む